手数料15%に震えた初回ファクタリング〜それでも救われた理由〜

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「手数料、15%です」。

ファクタリング会社の担当者から提示された数字を見た瞬間、頭が真っ白になったのを今でも鮮明に覚えています。

はじめまして、埼玉県所沢市で従業員12名の小さな印刷会社を経営している、田中健一と申します。

これは、私が初めてファクタリングを利用した時の、正直な体験談です。

資金繰りに窮し、銀行にも見放され、ワラにもすがる思いでたどり着いたのがファクタリングでした。

この記事は、かつての私と同じように、資金繰りのことで夜も眠れない中小企業の経営者仲間へ向けて書いています。

経験者だからこそ語れる、手数料15%の衝撃と、それでも「利用してよかった」と心から思えた理由を、包み隠さずお話しします。

突然訪れた資金ショック

支払いサイト延長の通告とその影響

それは、ある日突然のことでした。

長年の付き合いである大口の取引先から、「申し訳ないが、支払いサイトを60日から90日に延長してほしい」と一本の電話が入ったのです。

たった30日の延長。

しかし、これが私たちのような小さな会社にとっては、死活問題でした。

入金が1ヶ月先延ばしになるだけで、会社のキャッシュフローは一気に悪化します。

銀行融資拒否の現実と絶望

慌ててメインバンクに相談に行きましたが、返ってきたのは「追加融資は難しい」という非情な言葉。

業績が悪いわけではない。

ただ、手元の現金が足りないだけ。

銀行からの帰り道、車の中で一人、悔し涙を流したことを覚えています。

「従業員の給料が払えなかったらどうしよう…」。

その恐怖で、ハンドルを握る手が震えていました。

家族に初めて明かした経営危機

その夜、私は初めて妻に会社の厳しい状況を打ち明けました。

元銀行員の妻は、私の話を黙って聞いてくれました。

そして、「大丈夫。一人で抱え込まないで」と。

二人で朝まで話し合い、あらゆる資金調達の方法を探すことを決意したのです。

この時、経営者は本当に孤独だと痛感しました。

初めてのファクタリング体験

「ファクタリング」との出会い

月曜日の朝、藁にもすがる思いで相談した経営コンサルタントから、初めて「ファクタリング」という言葉を聞きました。

売掛金を買い取ってもらい、早期に現金化するサービス。

「そんな都合の良い話があるのか?」と、正直、半信半疑でした。

しかし、私たちに残された時間はあまりにも少なかったのです。

手数料15%の衝撃と葛藤

紹介されたファクタリング会社に連絡し、すぐに担当者と面談。

そして提示されたのが、冒頭の「手数料15%」という数字でした。

300万円の売掛金を現金化するのに、45万円も手数料がかかる。

利益がほとんど吹き飛んでしまう計算です。

「高すぎる…」。

しかし、私の頭には従業員たちの顔が浮かんでいました。

月末の給料日までに、現金を用意しなければならない。

選択の余地はありませんでした。

翌日入金のスピードに感じた“救い”

申込書を提出した、まさに翌日。

会社の口座に、手数料が引かれた255万円が振り込まれているのを確認しました。

そのスピード感は、銀行融資では到底考えられないものでした。

通帳の数字を見た瞬間、全身の力が抜け、心から安堵したのを覚えています。

手数料は確かに高かった。

しかし、このスピードがなければ、私の会社は終わっていたかもしれません。

まさに“救い”でした。

妻の反対と社長としての決断

「手数料が高すぎるわ。本当に大丈夫なの?」

元銀行員の妻は、当初ファクタリングの利用に反対でした。

彼女の言うことは正論です。

しかし、社長として、会社と従業員を守るためには、この決断しかないと説得しました。

最終的な責任は、すべて自分が負う。

その覚悟を決めた瞬間でした。

ファクタリングとの付き合い方を学ぶ

コロナ禍での再利用と活用の変化

初回の利用からしばらく経ち、忘れた頃にやってきたのがコロナ禍でした。

売上が激減し、再び資金繰りが悪化。

私たちは、またファクタリングに頼ることになりました。

しかし、二度目の利用は、一度目とは違いました。

冷静に、そして計画的に活用することを学んでいたのです。

手数料交渉の成功と業者選びのコツ

一度目の苦い経験から、私は学びました。

  • 1. 複数の会社から相見積もりを取る
  • 2. 会社の状況を正直に伝え、誠意を見せる
  • 3. 継続的な利用の可能性を交渉材料にする

これらの準備を徹底した結果、ある優良な業者と出会い、手数料を10%まで引き下げることに成功したのです。

業者によって、手数料や対応は全く違います。

焦らず、慎重にパートナーを選ぶことが何よりも重要です。

信頼できるパートナーの見極め方

私が思う、信頼できるファクタリング会社の見極め方はシンプルです。

  • 契約内容を急かさず、丁寧に説明してくれるか
  • 手数料の内訳が明確か(追加費用がないか)
  • 会社の担当者が、こちらの状況に親身に寄り添ってくれるか

結局は「人」なのだと、同じ境遇の経営者なら分かってもらえるのではないでしょうか。

悪質業者との失敗談とその教訓

実は、手数料交渉を学ぶ過程で、一度だけ悪質な業者に引っかかりかけたことがあります。

「手数料5%!」という甘い言葉に誘われましたが、契約書をよく見ると、小さく「別途保証料15%」と書かれていたのです。

合計で20%もの手数料を取られるところでした。

この失敗から、契約書を隅々まで確認することの重要性を痛感しました。

安い数字だけに飛びつくのは、絶対に禁物です。

従業員と家族を守るための選択

社員一人ひとりの顔が浮かぶ経営判断

私が経営判断に迷った時、いつも思い浮かべるのは従業員の顔です。

創業時から会社を支えてくれているベテランの佐藤さん。

私の息子と年が近い、若手の山田君。

彼らとその家族の生活が、私の両肩にかかっている。

その責任感が、私を突き動かす原動力です。

給料を守るというプレッシャー

毎月25日の給料日は、経営者にとって特別な日です。

安堵の日でもあり、プレッシャーの日でもあります。

ファクタリングのおかげで、あの絶望的な状況から一度も給料を遅らせることなく、支払い続けることができました。

これは、私にとって何よりの誇りです。

「ありがとう」が報われる瞬間

資金繰りが安定し、新しい印刷機を導入できた時のことです。

ベテランの佐藤さんが、私のところにやってきて、涙ぐみながらこう言ってくれました。

「社長、ありがとうございます」。

この一言で、手数料の痛みも、眠れなかった夜の苦労も、すべてが報われた気がしました。

会社を守るという決断は、間違っていなかったのです。

家族との絆が支えてくれた

苦しい時期を支えてくれたのは、従業員だけではありません。

いつも隣で経理を手伝い、励ましてくれた妻。

「パパの会社で働きたい」と言ってくれる娘。

反抗期ながらも、時折心配そうな顔を見せる息子。

家族の存在がなければ、私はとっくに心が折れていたでしょう。

今だから言える“本音”とアドバイス

ファクタリングは「最終手段」か?

よく「ファクタリングは最終手段だ」と言われます。

確かに、銀行融資と比べれば手数料は高い。

しかし、私は少し違う考えを持っています。

資金調達方法メリットデメリット
銀行融資低金利、社会的な信用審査が厳しい、時間がかかる
ファクタリングスピードが速い、審査が柔軟手数料が高い、借入ではない

このように、それぞれに一長一短があるのです。

最終手段ではなく、「時間を買うための有効な選択肢の一つ」と捉えるべきではないでしょうか。

資金調達の選択肢としての可能性

中小企業にとって、資金調達の選択肢は多ければ多いほど良い。

ファクタリングは、銀行が評価しない「売掛債権の価値」を評価してくれる、貴重な手段です。

いざという時のために、正しい知識を持っておくことは、会社を守るための武器になります。

経営者として持つべき心構え

ただし、忘れてはいけないのは、ファクタリングはあくまで「つなぎ資金」だということです。

依存してしまえば、高い手数料が経営を圧迫します。

大切なのは、ファクタリングで得た時間を使って、根本的な経営改善に取り組むこと。

その計画性を持つことが、経営者として最も重要な心構えだと私は思います。

ブログ読者へのメッセージ

もし、今あなたがかつての私と同じように、資金繰りで眠れない夜を過ごしているのなら。

一人で抱え込まないでください。

ファクタリングは、決して怪しいものでも、恥ずかしいものでもありません。

あなたの会社と従業員を守るための、正当な選択肢の一つです。

まとめ

私が初めてファクタリングを利用した時の体験と、そこから得た学びをお話ししました。

  • 1. 手数料15%は衝撃だったが、会社の倒産を防いだ“救い”だった。
  • 2. 業者選びは慎重に。相見積もりと契約書の確認は必須。
  • 3. 信頼できるパートナーを見つければ、手数料の交渉も可能。
  • 4. ファクタリングは最終手段ではなく、時間を買うための有効な選択肢。
  • 5. 依存は危険。根本的な経営改善とセットで考えることが重要。

手数料15%は、確かに高かった。

しかし、あの時ファクタリングを利用していなければ、今の私の会社はありませんでした。

従業員の笑顔も、家族との穏やかな時間も、すべて失っていたかもしれません。

そう考えれば、あの決断は、私の経営者人生で最も価値のある投資だったと、今なら胸を張って言えます。

この記事が、同じように戦う中小企業経営者のあなたにとって、少しでも希望の光となれば幸いです。